なぜカルシウム貯金は減っていくのか |
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もちろん、骨代謝のバランスが崩れなければ骨粗鬆症にはなりませんが、その最たる要因になるのが、食事から摂取するカルシウム量の不足です。摂取するカルシウムが少なければ、当然、血中カルシウム量も低下するので、ただちに骨のカルシウム貯金が引き出されることになります。 しかし、血中カルシウム量を左右するのは、食事から摂取するカルシウム量の問題だけではありません。環境によっては、血中カルシウムの消費される量が多くなり、たとえ十分な量のカルシウムを食事から摂っていても足りなくなることがあるからです。特に現代は、人間がこの“よからぬ環境”にさらされ続けている社会です。例えば、ダイオキシンに代表されるような環境ホルモンや、生活のなかでもたらされる多くのストレス、そしてリン酸を多く含むインスタント食品など。これらの影響で酸性に傾いた体は、弱アルカリの状態に戻ろうとし、その結果、血中カルシウムが消費され、カルシウム不足が引き起こされます。近年、丈夫な骨を持っているはずの若年層にまで骨粗鬆症が見られるようになった背景には、こういった“よからぬ環境”があるからなのです。 |
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骨粗鬆症は女性の宿命!? |
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骨粗鬆症の特徴は、男性よりも女性に発症頻度が高く、また発症年齢も若いということです。男性では60代以降から見られ始め、70代で20%程度ですが、女性では50代前半の閉経を境に増加し、70代では60%を超える発症頻度になります。この性差は、女性ホルモンのエストロゲンに関係しています。骨からカルシウムが溶け出すのを抑える働きを持つエストロゲンが、閉経によって急速に減少すると、骨のカルシウムがどんどん失われ、骨がもろくなってしまうのです。
また、エストロゲンが減ると腸からのカルシウム吸収が低下し、ますますカルシウム不足が増長されることもわかってきました。さらに、女性は出産・育児という大仕事を担う存在です。妊娠中、授乳中には母体のカルシウムが赤ちゃんの成長に使われるため、大量に消費されてしまいます。このように、女性は体内にカルシウムを維持しにくい条件が多いため、骨粗鬆症になるリスクが男性よりも高くなってしまうのです。
女性である、高齢である、痩せ型である、運動不足である、カルシウム摂取が少ないなど、骨粗鬆症になる危険因子が多い人ほど、できるだけ若いうちから、骨へのカルシウム貯金をコツコツと殖やしておくことが最大の予防になります。
そのためには、カルシウムの多い食事、適度な運動、ストレスの少ない生活といったことへの心がけが必要です。老後のQuality of Lifeを高めるためにも、骨粗鬆症の発症率の高さを理解し、カルシウム摂取について真剣に考えて、日頃から予防に努めることが大事です。更年期を迎えたら、定期的に骨密度を測り、自分の骨の状態を把握しておくことをお勧めします。 |
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